なぜ属人性を考えるのかというと、これが今非常に重要だからです。
▶「depends on わたし」という属人性が大事になってきますよねという話
生活を豊かにするため、もしくは生活が豊かであるため、と言えます。
生活が豊かであるとは、「自分のあらゆる側面が満たされている」ということです。
つまり何らかの不足や欠乏がない状態、これに近いことを「より豊かである」と言うことにします。
ではここでの不足や欠乏とは何か。
一つ具体的な状況としては、例えば、自分の中で「これがしたい」「こうありたい」があるのにそれを体現できていない時などです。
どれだけ仕事がうまくいってても、例えば家族関係が微妙なことが頭をちらついてるかもしれません。あるいは、最近全然遊べていないとうっすら思ってたりするかもしれません。
それは現在が本当の意味で自分らしくないってことです。
本当のとか言い出すとキショさが出てきてしまいますが、でも”本当の”です。
つまりそれは、「自分にとっての完全無欠な状態」から考えたときにある側面を満たしていて、ある側面を満たせていない。
自分100%であるか
何か満ち足りてない感じがするとき、それはそこに、今の生活で回収され切っていない何かがあります。
人が社会的な動物である以上、その一つにはつながりや人間関係が含まれます。
仕事は充実していてもそこに心から満足する関係を感じられなかったり、仕事外での友人関係でモヤモヤしたり、友達づきあいは問題なくても恋愛ではうまくいってなかったりと、人の全体性には人とのつながりが当然に含まれます。
なんせ人は群れを作ってこれまで生き延びてきたわけなので、ある意味での群れなしでは生きられないと言えます。
ではこの時の群れとは何でしょうか。つまり、そこに人がいれば何でもいいのか。
そんなことはありません。
例えば学生時代、教室には30人以上いたはずですが、関係性の強弱はあり、人によっては安心感や心地よさを感じられなかったりするものです。
となったとき、そこには「自分100%を毀損しないつながり」であることが求められます。しっくりきている、ということです。
このしっくりくる感は「自分としていられているか」に由来します。自分にとっての心地いいあり方を意識的にも無意識的にもゆがめられていない関係性です。
例えば、一方的に話を聞くだけとか、何の琴線にも触れない話題ばかりで終わるとか、そういったとき自分100%からは離れているわけです。
逆にこれまでにもそうではなく爽やかな自分でいられる関係や集団もあったことだと思います。
ちょうどいい感じに自己を表現する
では、こういったつながりには何が要因するのか。もう少し広く人の関係性の形成プロセスに注目してみます。
すると、初めましての段階から何となく適当に喋って、居心地がいいとか話が合うとか気が合うと言ったところからより深く、あるいは長期的な関係性が起こってきます。
意図するしないにかかわらず、互いが互いに対して行う自分自身の表現がうまく響き合う時に心地のいいものだと感じられます。
ここで重要になるのは、その表現です。この表現とは自己表現のことです。そこで表される自己によって出来上がる関係性が変わってきます。
つまり、ある集団や誰かとの関係において、いまいちしっくり来ていないとき、それはそこでの自己表現にひずみがあると見ることができます。
極端な話、自分が興味ない話題ばかりでその人との話が苦痛であるとしたら、自分自身の表現に問題があったということです。
相手はその話題で盛り上がれていると感じているのかもしれないし、もしかしたらその人も上辺で適当に話をつないでるだけかもしれません。
前者であれば、その話に興味あると感じさせている自身の表現がそこにあったのであり、後者であれば、こんな話ぐらいしかすることないな、と相手に思わせている自身の表現があったということです。
思い切って自分の好きな話をしてみたら、実は相手も好きで、そこで話が弾むかもしれませんし、全く相手に響かず立ち去られるかもしれません。
でもそのままのやりとりに何の喜びもないのだとすれば、そうなったとしても何も問題はないはずです。
長々と架空の日常会話の話が続きましたが、こんなことは本質的には全くどうでもよくて、核心的な部分としては、
「どんなつながりや集団に落ち着くかは、自己表現によるところが大きい」ということです。
そして先に見たように、そのつながりや関係性、集団や群れは”自分度”の高い在り方に直結してるのだから、この「自己表現」について考えておくことは非常に重要なのです。
自分を知り表現すると「らしさ」が見える
そしてこれこそが、今回考えようとしていた「属人性」とほぼイコールであるということです。
属人性とは「depend on その人」であり、”その人度”です。
そこにその人らしさ、その人性がどの程度表されているかの指標と言えます。
そして自己表現は自己と表現から成り立ちます。
つまり、自分についてどの程度理解しているか、それがちょうどいい感じに表現されているか、これが自分100%的関係に直結します。
だから属人性については今一度考えておきたいわけですね。
ちなみに、今回は物理次元の人間関係を例にしましたが、情報空間での出会いを発生させるものとしての情報発信の場合にも同様です。
これについては以前、「自分の電場を作る」という形で整理しました。
▶【価値=電荷仮説】情報発信とは自分にとっての電場を構築することである
現在、やりたいことや没頭できることがなく、でも何からやればいいかわからないという、人生と向き合い中な方向けに
●客観的な幸せや豊かさではなく、自分のコアや方向性を見定める
●ゼロヒャクのおもんなくそ真面目二項対立思考を手放す
●内から湧き上がる好奇心や心躍る感を汲み取る感覚を取り戻す
●自分を起点に盛大な循環を巻き起こす手段として情報発信を捉える
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