コンテンツ

楽しみ方を分かち合うという価値もあるという話

こんにちは高本(@takamoto100)です。

最近は電子書籍を作ろうと思い、せっせと書いておりました。華麗に完璧主義が発動して、想定の期間は余裕で過ぎ去りました。悲しいです。

さて、今日は「楽しみ方を分かち合うという価値もある」というテーマです。

情報発信のベースは価値提供にあるということはよく言われてますし、このブログでも何度か書いてます。

でも「そこに置いとくから勝手に使ってね」という考え方もあるのです。

というのも、あんまり価値を届けるって思いすぎて、押しつけがましい人いますよね。「これはだめ、こうしてください」みたいな。

これは技術的な部分ももちろんあります。最初は何か人に伝えようとしたときに、どうしてもそういう説教臭い言い方になりがちだと思うんですね。

僕も後から見返した時に「こいつの文章嫌いやわ~~」って思ったりした記憶もうっすらありますし。

それは今から考えると、「価値を届けねばならない」って思いすぎてるわけですね。

別にしっかりした知識や情報を伝えようと思わなくても、「単純に自分が楽しんでることを分かち合おう」という意識でも成立するんですね。

というのが、今回の話です。

楽しみを共有するというライブ感

少し間ですが、こんな動画を見ました。

キムタクが古着屋で服を見て回るというもの。僕は特別キムタクが好きというわけではないんですが、結構見入ってしまいました。

で、この動画の面白さはどこにあるのか、という話で。

それはキムタクの古着の楽しみ方が共有されてるからだと思うんですね。

僕たちは普段から時間を費やしてるわけでもない限り、あまり馴染みないものの楽しみ方を知らないのです。

そして相当な関心がないと、それを楽しもうと深堀していくこともありません。だって他に時間を使いたいことはいくらでもあるのだから。

でも楽しみ方を教えてくれる人が現れると、話は変わってきます。

「それの何をどう面白がっているのか、味わっているのか」を教えてもらうと、文脈が生まれます。

その人のフィルターを通して、それを見ることになります。その眼鏡を付けて見てみれば、扱い方が分かるようになるのです。

この動画で言えば、キムタクが古着のどこに着目して、どんな風にそれを楽しんでいるのか教えてくれているわけです。

「ミッキーのロゴは、古いやつはこうなってて~」とか。

その時にポイントなのが、ライブ感だと思うんですね。同じ内容でも、もう少し情報っぽく「古着の楽しみ方5つのポイント!」みたいな言い方もできます。

でもその場でのリアルな感情とか発見が共有されてるところに、面白さがあるわけですね。

それは詳しい人に横で教えてもらう感覚に近くて。例えば、野球好きな人と一緒に観戦に行って、横で試合の状況とか選手の解説してくれるような感じ。

それ好きで自分の何倍も楽しんでる人に、その人が何をどう面白がってるのか教えてもらう。

その人のフィルターを獲得することで、それを楽しむ技術を一気にレベルアップできるということですね。

ライブ感のある文章とは

じゃあ、このライブ感を文章で演出しようとする場合はどうなるのか。

これはその文章の中で時間の流れを感じられるか、だと思っていて。

「ただ面白い、楽しい」というのはその人から発せられたただの「点」に過ぎません。

でもどんな流れがあって、どんな体験を経て、それをどう面白いと思っているのか。こういう語り口だと、時間軸が加わります。

横軸が時間 t で、縦軸が enjoy ポイント e のような、時間の関数 e(t) になるのです。

初めは特に面白いとも思ってなかったのだとしたら、グラフは原点から始まります。

それがあるタイミング(例えばt=10)で何か発見があってすごく楽しめるようになってきたのなら、e = 100 とかになるわけですね。

じゃあ (t,e)=(10,100) のところに点を打つことができて、原点からその点までのストーリーが生まれます。

生まれるというのは、文章として表現できて人に伝えることができるという意味です。

この物語性が重要なわけです。

人間の認識における物語性の重要性

ちょっと話それますが、脳はストーリーの形でしか認識できないんですね。

というのも、人間の進化の歴史的に、脳は危険を回避することに必死なのです。

進化心理学から人間の欲望を考えるのが熱いという話

で、誰かに何がどう危ないといくら説明されても、それって抽象的なんですね。

でも物語になった瞬間に、臨場感のあるリアルな話として、シミュレーションできるようになります。

例えば、

「昨日水汲みに行ったときに、いつものあの道をちょっと外れて歩いてみてん。そしたら横からマンモス出てきたから、めっちゃダッシュして逃げてきた。あの道マジ危なすぎ」

って言われると、自分事として恐怖を覚えるのです。

文章術的な話では、よく主張、理由、具体例、の順番で書けって言われます。

この具体例のパートでは、自分も含めた誰かのエピソードが出てきやすいと思うんですね。

つまり「お話」は具体的なのです。というわけで、物語性は重要なんですね。

気づいたことを話すとき、そこには時間の流れがある


で、そうなったときに知識を伝えるのっておもんないわけです。

それはもうすでに知ってることだから、こっちの熱量が追い付いてこない。そうなると、受け手側も面白く感じない。

だから気づいたことにフォーカスすればいいんですね。

「今新たな発見があり、心が動いたこと」に絞って伝えるわけです。

友達との会話でも、別に知ってることを普段話さないですよね。

何か専門的な高い知識が必要だったり、聞かれれば詳しいことを話すかもしれませんが、自分から言うことはないと思うのです。

じゃあ逆にどんな話をするかというと、「この前~~みたら~~で、めっちゃ面白かった」とか「~~行ったらこんなことになった」とかですよね。これって物語です。

しかも気づきたてほやほやの話ですよね。

昔のエピソードはその場の流れで思い出すから話すのであって、開口一番それからは始まらないですよね。

さっきの時間軸の話で言えば、気づいた瞬間はグラフの傾きがプラスの方向に動くわけです。

「こういうことだったのか」「これは面白い」って心が動くということです。

その物語には当然自分の価値観や感性がたっぷり含まれます。

だからその見方に共感・共鳴する人と、情報のやり取りを超えた関係になるわけです。

コンビニの店員と客のような、

「これ欲しいです」
「わかりました、はいどうぞ」
「ありがとうございます」

で終わるコミュニケーションの外に行ける。

そこにも価値はありますよね、という話でございました。

まとめ

というわけで、今回は「楽しみ方を分かち合うという価値もある」というテーマでお送りしました。

価値を伝える必要があると思いすぎると、身構えてしまいがちです。

でも気軽にいま楽しんでいること・最近発見したこと・気づいたことを分かち合うという価値の届け方もあるわけですね。

冒頭のキムタク氏の動画がいい例だと思います。

自分が古着を好きだから、ただいつものように店内を見て回りますが、それを見て僕たちは「そういうところ見てるんや~」って楽しみ方を知ることができたりします。

ぜひ、またそんなことも意識してみてください。

それではここまでお読みいただきありがとうございました。

コンテンツ一覧

【特典付】人生ちゃんと遊ぶ、LINEコミュニティ

「30年後確実におもんない、進路を変えたい」
「人生大丈夫と思える確固たる何かが欲しい」
「持て余したエネルギーの使い道を見つけたい」

そんな感じで真正面から人生と向き合う人たちが集まるLINEコミュニティを運営しています。

まずは5日間で集中的に、人生の面白がり方の解像度をがっつり高めませんか?

(一部内容)
・なぜあなたの人生は無秩序になるのか?
・好きなことが分からない多くの人が勘違いしてることとは?
・人生の岐路で消極的な心の声に打ち勝つマインドセット
・エネルギーの源泉にアクセスする方法
・なぜ自分の情熱に社会性を持たせることが大切なのか?
・「英語が得意だからこれを発信します」では豊かにならないワケ
・なぜ人生には秩序とランダム性の両方が必要なのか
・抽象的で壮大なゴールと日々の生活を一致させて生きていくには?

自己啓発本5冊読むより、余裕で濃密な時間を過ごせることは保証させていただきますw

「ワクワクしたい、レールを外れたい、人生を確信したい」

あなたのご参加お待ちしております。

LINEコミュニティ
↓参加はこちら↓友だち追加(↑ここをタップ)

※現在参加された方には、23ページの「一問百答で見定める人生の軸」ガイドとワークシートをプレゼント中です。大体のやり方では不十分な理由から解説しています。

※参加後すぐに初日の内容が配信されます。

※LINEはいつでもブロックできます。僕以外からメッセージが届く可能性は万に一つもございません。