コラム(?)

20世紀最大の心理療法家に学ぶ、自分のリソースの活かしていく感覚

最近、『ミルトン・エリクソンの催眠療法入門』という本を読んでたんですが、これ面白いです。

催眠療法の大家ミルトン・エリクソンに晩年教わっていたオハンロン心理療法家が開いたワークショップから作られた本で、

僕は催眠自体にはそれほど興味はないのですが、学べるところが非常に多いです。

耳鳴りなどの精神的な悩みとか問題を抱えた人を解決に導くときの、非言語も含めて対象の人にメッセージを届ける技術などが紹介されてます。

すでにある能力を別箇所の問題解決に使う

その辺の細かい話は別にいいんですが、第6章で性的虐待を受けたクライアントのケースが出てきます。

普通の治療者は、「彼らを傷ついた被害者で、解決のためのリソースを持ってないものだ」とみなしてしまうらしいのですが

「でも、そうじゃないんです」というのがエリクソンのアプローチで、その人が使える武器や能力を問題解決に利用しようとします。

例えば、子供のおねしょを止めたいときに、エリクソンは「おねしょは膀胱周りの筋肉のコントロールがうまくいってないのが根本原因だ」と考えます。

で、それは他の部分ではうまくいってたりします。

例えば、家でトイレしてるときに誰かが扉を開けたら、びっくりしてキュッと止めますよね。

おねしょのシチュエーションではそこがうまく機能してないだけで、十分にそれをやる能力はあるとみなして、

今すでに備わってるその能力をおねしょの方に持ってきて解決するというアプローチをとるんですね。

それで実際に解決してしまいます。

メカニズムは分かってないらしいんですが、でも患者をトランスに誘導してある状況でで機能してることを思い出させることで、おねしょの場面でも筋肉がきちんと制御される。

つまり本人のリソースを使ってるわけです。

性的虐待を受けた人についても、治療者は「その人は何も持っていない被害者である」と見てしまうが、

そうではなくて、「自らに既に備えついている力、強さ、能力」はあるのだからそこに焦点を当ててそれらをうまく利用できるようにサポートするわけです。

これって、つまり「自分のデータを使う」ということで、

弱点に目を向けなくてもすでにもう十分にうまくやってきたこと、当たり前みたいにできているその部分に焦点を当てるわけですね。

これは治療の話だが、本来その能力は、自分の意識が気づける領域にとどまらないはずで、

それが「霊性」と言われたり、脳科学者が「人は脳の10パーセントも使えていない」と言ったりするような、人間に備わった自然の能力だったりすると思うんですね。

ここについては今のところそんなに臨場感をもって言えることもないのでこれ以上は扱いませんが、

少なくとも、催眠療法においては、

「弱点ではなくその人が今持っているリソースに注目し、それを拾い上げたり強調して問題の箇所に持ってくる」

というアプローチでちゃんと成果が出てるわけです。

外に答えを求める前にいま内にあるものを探す

で、これとほぼ同じなのが

「これまで興味を持ってきたこと」「コストを費やしてきたこと」「上手くやれていたこと」「楽しんできたこと」などの

「今でも十分にある能力、リソース、内的な体験」から問題の解決を考えていく発想。

それがまさに「自分のデータから考える」で、もう少し拡張するなら、

それまで生きてきた人生の流れを踏まえて、「その過ごし方をしてきた人だからこその、これからの心地いい在り方」を見つけていける。

客観的な情報よりも自分のデータを見て改善するのがいいという話

今日からすべてをリセットしてマインドセットを書き換えるのではなくて、自分に備わった強みや能力を整理して、またこれからの流れと接続していく。

自分の外に新たにやりたいこととかワクワクすることを探そうとしても簡単には見つからなくて、

なんならそんなことをする必要がなくて、

これまでお金や時間や感情や思考を費やしてきたこと、上手くできていたことがいっぱいあるのだから、

そこからこれからの進み方を考えていくことができるわけですね、

催眠療法家はクライアントがそういった体験を引っ張り出してくるのをサポートします。

でもそれは別にブレインダンプでもすれば出てくるし、抽象化すれば、自分の人生だけの充実度の揺れ動きの特徴も見えてきます。

それを踏まえれば、じゃあ自分にとっての幸せとか豊かであることにはどんな要素が含まれているのが望ましいのかもも分かってきますよね。

日常レベルではどこで何をどんな風にして過ごしてるのが気持ちいのかも分かってくるわけなので、

じゃあそんな要素が抜け落ちることなくちゃんと満たされる生活であるためには、自分は今どんなことをしていればいいのかも浮かんできますよね。

だからとにかく自分の内的な経験とかそれまでの体験してきたことからこれからの方向性を組み立てていけばいいわけです。

そこには当然得意なこととか強みも入ってきます。

別にだからと言ってそればっかりをやっていけばいいとかではなくて、

今まで真面目に生きてきたのであれば、真面目に生きてきたなりの特性をこれから取り組むこと全てに持ってくることできるわけです。

真面目過ぎる人の努力に対する勘違いと「余裕」とは何か、という話。

真面目なのがあかんと思ってそれを否定して、別の価値観に染まろうとかでもなくて、

例えば頭でっかちになりがちで行動できないタイプならそのタイプなりに、

何とか動いて何か一つでも材料を自分に与えてあげたら、その体験というデータを自分で勝手に解析やら分析やらしていくわけですよね。

そうやってこれまで生きてきた流れの中で培われた能力やリソースの、その使い道を工夫するだけでいい。

心理療法家のように、ある箇所でうまくいってることは他の問題に自由に応用することができるのでした。

ぜひそういったことも意識してみてください。

それではここまでお読みいただきありがとうございました!

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