こんにちは高本です。
今回は、「人生の軸を見つけるとはどういうことか」という話です。
このブログでは人生の軸や方向性についての話題が多いんですが、なかなか見つけるのは簡単じゃなかったりします。
そこでいつもとちょっと違った角度で、「自分の物語を再構築する」という観点から議論してみようという趣旨です。
「やってることが手につかない、エネルギーが乗らない」というのがどんなメカニズムによるのか、
またそれに関して人生の軸はどんな役割を果たすのか、イメージしやすくなるんじゃないかと思います。
日本人に刷り込まれた王道のストーリーとは?
人間はそれぞれ何かしらの物語を生きています。
基本的には、その民族やコミュニティで共有されたシナリオに沿って生きていくわけです。
近年の日本で言えば、
真面目に勉強して、一流大学に入り、一流企業に勤めて、その中で昇進やキャリアアップに励んでいく。またその中で結婚し子供が生まれて、、、
というのがありますよね。
恐らく多くの人は、この物語を無意識のうちに受け入れていると思います。
それは親の教えや学校教育の中でインストールされていくんだと思いますが、なんとなくこういうルートで進んでいこうとしますよね。
一流かどうかは置いといても「とりあえず大学は行こう」とか、大学3年生になったら「そろそろ就活か」と思うわけですね。
それで言えば、勉強したいから行くはずの場所で2年のときから就活しだしたり、そもそも就職への影響を考えて学部を選ぶ発想自体がどうやねんっていうのはありますけどw、
でもそれは無意識のうちにそんなレールに乗って進んでいくものだと思ってるってことですよね。
もしくは女性であれば、若いうちに結婚して子供を産んで旦那さんに稼いでもらって家事育児をする、というのが伝統的なものとしてはあったりとか。
僕がいた物理科では、ひとまず大学院まではよっぽど嫌な人以外は行くという感じでした。
そんな感じで、どんな集団にもそこで信じられてる物語、ある種の神話があるわけです。
多くの場合そこに沿って動いていくことになります。
信じていた物語への違和感と喪失
でもそれに違和感を覚える人も出てきます。
「あれ、このままいってしまって本当にいいのかな」と。
もしくは外部からの刺激で何か感じることがあるかもしれません。
「老後何千万円問題が~」
「AI時代で~」
「個の影響力が~」
とか。
その時、いつの間にか信じていた物語と衝突するわけですね。
そしてそれまでの物語を失います。
だから、
「やりたいことがわからない」
「どっちに進んでいけばいいかわからない」
「今何をすべきかわからない」
ということになってきます。
それまで取り組んでいたことは、その広く信じられている物語を進む過程の、一つのステップだったわけです。
大学生は人生の夏休みだと言って、バイトしてサークルしていっぱい遊んでしてみたり、後半には全体の流れに乗っかって就活を始めてみたり。
友達と相談しながら課題をやったり、協力しあって何とか単位をとろうとしていたのも、
この”日本人にとっての王道ルートの中の一コマ”という体感が、意識するしないに関わらずどこかにあったからですね。
だから周りも含めてみんなが自然とそんなアクションになっていくわけです。
今やってることが行き場を失う
でもそこに疑問に感じて「何か違うんじゃないか、本当のそれでいいのか」って思ったとき、まさに今取り組んでることがその物語からはみ出します。
というより、今日まで信じていた物語がなくなり、自分が時間や労力を費やしていることが所属先を失います。
「自分の物語と相いれないことをやってる」という体感になるわけですね。人生と日常の分離です。
この場合なら、日常を取り込んで統合するはずの「人生」の側が、その瞬間に溶解していくイメージですよね。
それまで無意識に歩いていたレールがぼやけてなくなる。だから今やってることが自分にとってどんな意味を持つのかも当然分からなくなります。だから苦しいわけですね。
自分の物語を再構築するとは?
そこで、自分の物語を再構築するという発想が出てきます。
これまでの自分を作り上げてきた要素を分解してバラバラにして、それを新たに一本筋が通る形で全部をまとめて解釈できるような物語を発見すればいい。
その一本の筋が人生の軸というわけですね。だからブレインダンプするんです。
自分の人生をいろんな角度から焦点を当てるために複数の質問があって、さらに後で再構成するために一旦細かい要素にまでばらす必要があるから、一つの問いに対して100個以上回答していきます。
顕在意識にあるものを出し切ってすべてを洗い出して、自分でも忘れかけてたような部分を引っ張り出してくることに意味があるわけです。
で、その要素の集まりをそれまでの物語とは別の形でつなぎ合わせて解釈するために、人生曲線を書くわけです。
世間一般で言われる成功とか失敗とか正義とか悪の評価ではなく、自分の体感、つまり自分の中でのエネルギーの高低や充実度をもとにグラフを書いていきます。
だから自分の感覚と合致した物語を見つけられます。
これをみんな自分軸とか言ってるんだと思います。
今やってることの解釈を書き換えると前のめりになれるというニュアンス
真面目に授業を受けるほど進みたい方向と離れていく
例えば僕の話で言うと、大学では物理科にいたんですが、その途中で物語を失いました。
その頃はなんとなく
真面目に授業受け課題をこなし、いい成績をとってそこそこの会社に就職。そこでも真面目に働いて、上司にもそこそこ信頼されてまずまずの生活
という感じで思い描いていた気がします。そうなりたいかとはまた別に。
でもある日、それをとてつもなくリアルに想像してみたら「全然おもんないやん」って思ったわけですねw
そうすると「じゃあ今大学で勉強してるのは何の意味があるねん」ってなります。
で、新たな自分の物語はその場ですぐ見つかるものではないですが、でもそれを見つけてその物語をちゃんと生きていく力を付けたいとは思うようになりました。
その気持ちは大学で授業を受けてる現実とぶつかります。
真面目に授業を受ければ受けるほど、明確には見えてなくても何となく行きたい方向とどんどん離れていく感覚になるわけです。
で、ちょっと間は飛ばすんですけどw(興味あらばプロフィールとかを見てみてください)、人生の軸みたいなもの考えて興味あるものなどを整理していったときに、
「自分はこの世界の真理とか法則的なものに近づいていきたいんや」
って気づくわけです。
で、その視点から見てみれば確かにわけわからん授業のレポートはおもんないけど、興味ある分野の論文を調べたり歴史的な流れをずっと追いかけたりしてるときは楽しいんですね。
そうなれば「この後の数年間を大学や大学院で過ごすことの意味」を再定義できるようになります。
大学生期間の再定義
大学院まで行って一応の研究っぽいものをする中で、
- 一つの物事を深く突き詰めていく時の姿勢や方法
- いかにアウトプットを前提としたインプットが大切なのか
- 自分だけが深く知ってることをどうすれば人にちゃんと伝わるのか
- その上で前のめりに興味をもって面白がってもらうには?
みたいな部分が積みあがっていきます。
で、最後は修士論文を書くんですが僕にとってこれは、中2の理科の授業中に「こんだけ星あったら絶対宇宙人おるやん!」って思ってからの10年間の集大成になるわけです。
というかそう再定義したんですがw
そうなると「子供のころの興味のままにガンガン深堀していくこと、そしてそれをもとに修論を書ききることに意味がある」となります。
その最後の修論提出という儀式をもって、僕の人生の第一部「宇宙人編」がひと段落つくわけですw
で、第二部の一発目として、物理の対極にあるような「南米の部族に会いに行く」というのが始まっていきました。
こうして自分の物語の一つの過程という形で、大学生活そのものやそこでの学びにエネルギーが乗ってくるわけですね。
という感じで、目の前の現実に対して何か違和感が生まれてきたときは、
「それはあなたがそれまで意識するしないに関わらず受け入れてきた物語から外れてる」
ってことなんですね。
だから、その定義やあなたにとっての意味を書き換えて、元のストーリーにうまく取り込むか、根本からそのストーリーを作り変えればいいわけですね。
で、この2つ目の改修工事によって見えてくるものが、人生の軸とか方向性というやつです。
まとめ
というわけで、今回は「人生の軸を見つけるのは自分の物語を再構築することだという話」でした。
僕たちは基本的に子供から大人になる中で、その環境に特有の物語を信じるようになります。
多くの場合その流れのままに生きていきます。周りと同じように進んでいけるでしょう。
でもそこに疑問を抱く人も出てきます。
そこでそれまでの物語を失い、だからこそ目の前の現実がどこにもつながっていない宙ぶらりん状態になってしまいます。「何のためにやってるんだろう」という感じで。
これを根本から解消するには、自分で物語を作り変える必要があります。そうやってできたものが人生の軸というわけですね。
以下の記事ではその考え方を紹介してますし、コミュニティの方ではより23ページのガイドとワークシートを受け取ってもらえるので、
そんなタイミングだという場合はぜひ一度取り組んでみてください。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。
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