これは所ジョージが世田谷の自宅で最近どんな遊びをしているのかについてまとめられた雑誌で、暇つぶしのアイデアの宝庫。
と言ってもただの時間つぶしではなくて、物の見方というか捉え方考え方の部分が面白い、本当はYouTubeに面白い動画がいっぱいあったんですが、勝手に広告が付いて収益化されるのが嫌ということで全部削除になったので多分今は見れない。見れないが、面白い。
この本ではなく完全にその動画の話になるんですが、番組内で使うちょっとしたギャグというか言葉遊びを考えているシーンがあって、そこで「こんなものは一個や二個考えてても仕方ないんですよ、百個二百個考えてその中から一つ面白いものができる」みたいな、完全にうろ覚えなのでセリフとしては全然違うかもしれませんがそんなことを言っていて、
例えばこの読書録シリーズでいうと、まず考えるのは何回分やるのか、何回分やれそうなのか、こんなものは5個や10個では大した意味はなくて本当は100選ぐらいにしたかったところだが、本当に厳選したので全然100にはならず、でも量を確保して初めて生まれてくる質があって、これは量をこなすうちに質が上がってくるという話ではなく、圧倒的な量を見る、または見せることでしか感じられない質があり、極端に言えばペラペラの辞書ではなんか頼りない、みたいなことで、
関係ない話になってしまったが、意外と全く関係ないわけでもなく、そういったその時々の自分の生活に持ってきたい、または持ってこれる考えが随所に出てきていて、しかも精神論として語っているわけではもちろんなく、ガレージに人集めて射的大会を開くとか、食卓に遊び心のある仕掛けを用意するとか、淡々と歌を作ってギター弾いてるとか、時計のカタログから丸い部分だけを切り抜いて自分で用意したベルトとつなげてみるとか、
実践という言い方をするのは野暮な感じが否めな過ぎますがそれが映像または画像として並んでいるのが最高の教材と言える所以で、それは日常で通り過ぎがちなアイテムに一般的ではない使い方を見出すということでもある。
それをしばらくやってると、じゃあこの本棚を使って何かできないか、この空き箱を使って何かできないかと勝手に考えたくなります。で、こういうのをしょうもないということもできるかもしれませんが、とにかくやりたいことがなくて困ってるので今日今すぐ家にあるもので昨日と違う運動をできるのは嬉しいのです。
もちろん別にその一日で何か劇的に変わるとは思ってもいませんが、その頭の使い方体の使い方を繰り返す中に自分にとっての気持ちよさの影を捕まえることができるかもしれなくて、桜井章一のところでも似た話をしていたかもしれませんが、とにかく体を使ってなさ過ぎるのです。
頭で理屈としてやりたいこととか好きなことを見つけようとはしていたが、運動が好きを作るのは自然なことで、僕は大学で物理を学んでいたのですが、わけのわからない数式もテキスト丸写しでも書いていくとどんな操作をしているのか掴めるようになるもので、そしてそうなればもっとわかるようにできるようになりたくなり、それは外から見ればめっちゃ好きやんという状態です。
これは「実践することに意味がありますよね」とかでもなくて、自分にとっての面白い面白くないやりたいやりたくない好き嫌い楽しい楽しくないなどの感覚を思い出していく時間なのです。人に言われたことや決められたことをただ受け入れていく生活をしていると楽しいことや好きなことをしているときの時間の流れや体感がぼやけてくるもので、やりたいことが見つからないと言ってもやりたいことをやってるときのその喜ばしい感じを忘れてしまっているのだから何がその時のそいつにとって望ましい状態なのか自分で見つけるのが難しいわけで、
だから例え個人で完結した家での工作のような一瞬くだらないように思えることでも何種類も試して早いフィードバックを何層にも重ねていく中でなんか気づいたら3,4時間たってるとか、次の日もやってしまってるとか、そういうのがポコポコ出てきて、おもんないことは自然とやらなくなるのが普通で、でもそんな当たり前のことすらもなんかよくわからなくなってるから一個目をやってみて続かなかったら二個目を試すのが意味ないと思い違いをしたりする。
でもそもそもで言えば、この雑誌1月分の中に5、6個は最近の所ジョージが面白がってることがあって、それを何か月か分ザーッと見てみてちょっと気になったからやってみるわけで、それは自分なりのジャッジを経ていて、それを選んだときそこには自身の好奇心やセンサーが反応しているのです。
で、その体感こそが欠けていたものでその感じがさえしっかりあれば、別に部屋にいる必要もなく外の世界で誰かと喋っていたり何かに触れる中で次に進みたい方向を感じ取ることができる。そんな流れの一番手前のステップ、その最も具体的なアクションの例が並んでいるのがこの『世田谷ベース』だったというわけです。
▶やりたいことが分からない読書録11 『不道徳教育講座』三島由紀夫
現在、やりたいことや没頭できることがなく、でも何からやればいいかわからないという、人生と向き合い中な方向けに
●客観的な幸せや豊かさではなく、自分のコアや方向性を見定める
●ゼロヒャクのおもんなくそ真面目二項対立思考を手放す
●内から湧き上がる好奇心や心躍る感を汲み取る感覚を取り戻す
●自分を起点に盛大な循環を巻き起こす手段として情報発信を捉える
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