情報発信を始める

アーティストのライブに見る、ファン化のメカニズム

こんにちは高本です。

近年、情報発信をしていく上で「ファン化」というのがキーワードになってきてます。

僕は、眉村ちあきというアーティストが好なんですが、この人はすごくそれが上手で、ファン化という視点で見たときに学べることが多い。

なので、それを情報発信のほうに応用していこうというやつです。

ちなみに眉村ちあきは、ゴッドタンで即興ソングの人として最初出てました。

無関心→関心、双方向性

今回見ていくのは、5年ぐらい前のこのライブの動画です。僕がゴッドタンで知ってから始めてみた動画です。どうでもいいです。

20分ぐらいあって、さすがにこれ全部見てくれって言うわけにはいかないのでw、ある程度時系列順に、ポイントを確認してゆきます。

まず、最初はもともとのファンも何割かもいるかもしれないけど、知らない人が半分以上はいると思います。

少なくともホームではない。そこからのスタート。

持ち時間が決められたいろんなアイドルが出てくる中の一人で、客側は無関心から始まってる。それが関心になって関係になってい行くまでの流れ。

双方向性なやりとり

一方向からの発信になってないっていうことですよね。

これはニコ生とかの配信プラットホームが出てきたときから言われてましたけど、ネットの特徴の一つとして双方向性って言うのがあるわけですよね。

テレビでは芸能人というカリスマやスターが、一方的に情報をこちらに届けてくるものだったのが、双方向のやり取りをできるようになった。

より受け手に近い側に感じるような発信が増えていった。そしてそういうものが望まれる、人気になるようになっていった。

今の YouTuber や TikToker もその系譜で、近くにその存在を感じられるような、そんな距離感が人気の秘訣だったりするわけですよね。

反応を取りに行く

でも、相手からの反応は、何もせずに勝手にもらえるものではないわけです。

例えば、ニコ生を見たことあると分かると思いますが、一生コメント付かないような配信者もいます。だって最初はそいつに誰も興味ないから。

でも最初は踊り続けるしかない。反応があるまでひたすら踊り続けるしかない。

エネルギーで考えてもそらそうで、こちらの発信によって相手にエネルギーが伝わるから、そのエネルギーを使って、コメントをしてくれたり反応してくれるわけです。

だからこちらはひたすら相手にエネルギーを届ける意識で、動き続けてないといけない。

だからコメント来たら喋りだそうとか言うやつは、論外なわけですよね。

ブログでもそうです。最初は誰も見てくれないに決まっていて、SNSは比較的反応速いですけど、ブログは三か月誰も見てないとか言われますよね。

それを踏まえてみてみると、眉村ちあきは最初からずっと動き回ってるわけです。

舞台の端から端まで動き回って、全身をフルに使って大きく体を動かして、ちょっとでも見てる側に何か届くようにひたすら動き続けてるわけです。

これも人によっては、客が乗ってこないとこっちも気分乗らない、とか言ったりすると思うんですけど、それも論外ですよね。

なんで先に客側が動かなあかんねんという話で。お前が先に全力でパワーを届けろってだけですからね。

もちろん僕たちがやっていきたい情報発信でも同じですよね。だからとにかく動き続ける。

行動を促す

そして反応をもらうには、ちゃんと行動を促すことも大事です。ただ動いていればそれでいいわけじゃなくて、ちゃんと反応を取りに行く。

これも動画見てもらったら分かりますけど、コール&レスポンスしたり、この振りで動いてってちゃんと客側に指示出してるんですよね。

何もなくても、多少体動かしてリズムに乗ったりぐらいはするでしょうけど、そんなノリノリで動いたりとか勝手にはしないですからね。

だからちゃんと、「こういう反応が欲しいです」って言葉にする必要はあるわけです。コメント欲しかったら、コメントくださいって言う必要がある。

もっと言えば、「例えばこういうコメントとか、こういう質問とか、待ってます」ってちゃんという。

そうするとちょっとずつみんなが反応してくれるようになって、途中からは双方向性ともいえるし、一体感ともいえるような状態が徐々に出来上がっていくわけです。

ストーリーを語る

で、ファンになるにはその人の物語を語るというステップが入ってきます。

これはめっちゃシンプルに言うと、ゴール(理想の世界)とそのために乗り越えなければいけない課題(内面的な物、抽象度高いもの)、そしてそれが試されるイベント。

こういう構成になってます。

それを語るから、それが伝わるから、それが人の心を動かすわけです。

で、眉村ちあきのこのライブで言えば、後半最後の曲に入る前にその部分があります。23:45らへん。

理想の世界は「アイドルとしてグラミー賞をとること」

「対バンでアイドルですって言うと馬鹿にされたから、アイドルすごいぞって見返したい」

これは動機ですよね。whyの部分。

なんでその活動をしているのか、それでないといけないのか、これを説明していく中にその人間性が出てくる。生身のそいつが現れてくる。

その人間の部分にひかれてファンになるわけです。

だから歌が上手いとか楽器が上手とかそんな表面的なスキルの部分では人は引き付けられない。「すごいな」ってなるけど、そこで終わるんですよね。

で、その後にちょろっと即興のパートがあってその中で、

「多摩川らへんに家建てて、ファンと酒飲みながらギターやりたい」

ってくだりがあって、そこで客側はワ―って盛り上がっていきます。

そうすると、じゃあそこに参加したいってなるわけです。

つまりはそれは、自分の物語に参加してもらったということ。

で、これ最後の方に流れてるコメントも面白くて。一番初めとだいぶ空気が違ってて。

最初も別に敵対してる感じではないけど、でも最後「ファンになった」ってコメントがいっぱいある。

この15~20分のステージで、その場にいる人から視聴してる人から多くの人をファンにしてるってことですよね。

だから僕たちとしても、めっちゃ参考にすべきところがあるわけです。

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