こんにちは、高本です。
ここでは「人生の軸を見立てる方法」について説明していきます。
具体的な方法の前に「そもそも人生の軸とは何なのか、そんなものはあるのか」そのあたりから考えていきましょう。
その次に「なぜ人生の軸や自分軸を見つける、見立てる」のが難しいのか。そこを見ていきます。
その上で具体的な方法論に入っていきます。
あ、そもそもなぜ人生の軸を考えたいのか、という話は↓の記事でしておりますので、興味あらば見てみてください。
▶コミュニティ内で今後扱っていく内容と、人生の軸についての補足【LINE配信記事】
それでは早速!
人生の軸(自分軸)とは
人生の軸(自分軸)のイメージ
そもそも人生の軸って何でしょうか。
そんなものあるんでしょうか。
正直分かりませんw
ただ、人生の軸をうまく見立てることで、より快適に過ごせるタイプの人は確実に存在します。
もちろん僕もその一人というわけです。
なのでまあ意味的には、「自分の人生の方向付けをするためのもの」って感じですかね。
もう少し言うと、
・それを基準に意思決定できるもの
・自分が過去やってきたことの意味付けをできるもの
でもあります。
たとえるならあれですね、バッティングセンター。行ったことありますか?
あれって場所にもよりますけど、真ん中にレーンがあって、床がそこに向かって斜めになってるんですよね。
なので一連の流れとしては、こんな感じ。
①バッティングマシーンから出てきたボールを打つ
②ボールが転々とする
③真ん中のレーンに向かって転がる
④レーンに乗る
⑤バッティングマシーンの方向に運ばれていく
⑥また①に戻る
このレーンがまさに人生の軸の役割というわけですね。
まだよくわからないかもしれないですねw
今度は次のように置き換えて考えてみましょう。
ボール=あなたが取り組んでいること、目の前の活動
レーン=人生の軸
ケージの奥=あなたが向かっていきたい方向
こう考えると、わかりやすいですね。
ボールを打つというのは、あなたが何かに取り組んだり、何らかのイベントを経験することにあたります。
それがすべて人生の軸というレーンに集まっていくということですね。
つまり、
あなたの日々の行動や活動は、一見散らかってるように見えても、それは一本の線でとらえることができて、あなたがこの先向かっていきたい方向へとつながっている。
この線が人生の軸というわけです。うまく伝わってるでしょうかw
まあとにかくこう考えてみると、人生の軸ってなんかすごい必要そうな気がしてきますよね。
関係ないですけど、個人的には「自分軸」って言葉はあんま好きじゃないですwほんのり胡散臭さを感じますw関係ないですけど。
次は、人生の軸を持つといいことがあるのはどんな人か考えていきます。
人生の軸(自分軸)を持つとパワーアップできる人
こんな人こそ人生の軸を持つと効果絶大です。
・目の前の事にエネルギーが乗らない
・何をすべきかわからない
・ワクワクすることがない
・人生の方向性がわからない
・どこに向かってるかわからない
こんな人にこそね、ぜひともこの後のワークをやってもらいたいです。
なんですが、この記事ではさらにめちゃくちゃ効果が大きいであろう人の特徴を挙げてみます。
おそらく、何度かはこういうものを見つけようとトライしたと思うんですよね。
ネット記事見てみたり、本読んでみたり。「人生の軸」という言葉自体は知らなかったにせよ。
で、その中でこんな気持ちを抱いた人にこそ、最もこの記事を読んでもらいたかったりしますw
・自己啓発本、ビジネス書の通りにやってみたけどこれでいいのかと不安になる
・人生の軸・自分軸を考えたことはあるけど、どれもいまいち納得がいかない
・ネットでいろいろ見たけど似たようなことばかりで自分に適するものがない
・こんなやりかたで本当にうまくいくのかと毎回思ってしまう。
まあこれは見事に、何年か前の僕が全部当てはまってるわけですねえ。
僕の場合は、何年か前に大学で大量のレポートが出て連日大忙しだったときに、ふと
「何のためにこんなことしてるんやろ」
って思ってしまったんですよね。レポートだけに限らず、今やってることは全部どこに繋がってるんだろう。そもそも自分はどこに向かっていきたいのだろう、と。
で、いろいろやってみたもののいまいちスッキリせず、上にあげたような感覚になったわけです。
そんなときにこれから紹介するやり方でやってみた結果、
「これで俺の人生もういけたやん!」
ってなれたんですね。いけたってなんやねんて話ですがw
実際にやってみるとわかってくれるはず。
まあとにかくもやが晴れたというか、視界がクリアになったというか、やるべきことが見えたというか、方向が決まったというか、なんというか。
なので、この辺に当てはまる人には非常におすすめでございます。
ただどうしてこれらを見つけるのが難しいのか、ということですよね。
実は一般的なやり方には、壮大な落とし穴があるわけですね。次はそれを見ていきます。
人生の軸(自分軸)が見つからない理由
どうして数々の人生の軸の見つけ方が散らばっているのに、これまで納得できなかったのか。
これがかの有名な、自己分析の罠というやつですね。勝手に名付けました。
自己分析の罠
自己分析の罠って何でしょうか。
これは真面目に悩んで、真面目に解決しようと思って、真面目によく言われているようなやり方で取り組む人ほど、ドツボにはまっていきます。
なぜこんなことが起きてしまうのか、さんざんこの辺の罠にはまってきた僕が長年の研究の成果を発表してまいりましょう。
原因は2つあるんですね。
①指示があいまい
②解釈していない
罠①:指示があいまい
1つ目はこれですね。大体の本やネット記事は指示が適当すぎる。
文章である以上仕方ない部分はあります。あるいは、単に一例として軽く紹介してみただけの場合もあるでしょう。
でも今すぐ現状を何とかしたいと本気で思ってる我々からすると、それは雑に思えてしまう。
よくあるワークはこういうのですね。
・やりたいことリストを書いてみよう
・逆に絶対にやりたくないことリストを書いてみよう
・楽しいこと・嫌だったこととその理由を考えてみよう
まあこれらを考えること自体はいいと思います。一旦やってみるのももちろんありです。
というかやったことあるんじゃないでしょうか。
ただ、じゃあ実際に考えていこうってなったときに、
・どのくらい時間をかけるべきか
・どのくらい深く考えるべきなか
・どれくらいの納得感ならいいのか
・どのクオリティなら完成なのか
大体のやつは、この辺の細かいところに一切言及してないんですよね。極端な話、じゃあ二秒で出した回答でいいのか、それを信頼していいのかってなるわけで。
もちろんそんなわけないじゃないですか。
我々みたいに、人生の目的とか、それをやる意義とか、宇宙の始まりとか、生命の誕生とか、物事の根源にある真理みたいなものに到達したい欲求の強いくそ面倒臭い人間は、こんな浅瀬も浅瀬の指示では逆に混乱してしまう。
より善い人生のために、今まさにこの瞬間、何をしていいかわからないからしんどいわけですよね。
何かそこに対しての行動指針とか選択基準を死ぬほど探し求めてるわけですよね。
そこで、「じゃあこんな感じで一回考えてみましょう」って言われてふわっと出てきた答えに、自分の人生をゆだねられるわけがないんですよね。
この後紹介するワークでは、そのあたりまでしっかり考慮して話していくのでもうしばしお待ちをw
はい、以上1つ目は指示があいまいということでした。
とりあえず自己分析の罠の2つ目に行きましょう。
罠②:解釈していない
こっちも大問題です。質問に答えさせるだけ答えさせて、それで終わりっていうやつ。あとは自分で考えてね、みたいな。
どういうことかっていうと、いろんな問いに対して愚直に書き出してみたとします。上の質問に加えて例えば、
・これまでの成功体験、失敗体験
・子供のころ好きだったこと
・好きなキャラクター
・あこがれだった職業
とか。この辺にちゃんと回答していったとします。
・テニス部で県3位になった
・泥団子を作ること
・デスノートの夜神月
・消防士
とかとか。
・・・・
・・・・
で?っていう話なんですよねw
いやまあ自分の好き嫌いとかは分かったけどもってういうw
こっちは何が問題かというと、書き出すだけ書き出させて、そのあとどうすればいいかを教えてくれてないんですよね。
断片的な自分の情報はいっぱい出てきたけど、別にだからと言って今日からの行動は何も変わらないというかなんというか。
要はまとまりがないんですよね。一本の軸にまで昇華できてない。カオスカオス。
そこから何を読み取ればいいのか、その結果今日から明日から何をしていけばいいのか。何にもわからないまま。
本当はこの後にやるべきことは
「統合」
なんですよね。
で、それが一番大事なわけです。
これがないから散らかし放題。
というわけで、この罠から抜け出す鍵について見ていきます。
罠から脱出する鍵
自己分析の罠から脱出する鍵はこの2つです。
①抽象度
②統合
すぐ上で少しふれたように、この極めて重要な概念がごっそり抜け落ちてるから難しいと感じてしまうんですね。
というか難しいも何も、
「いや、このやり方ではどうにもならんねんけど!!」
みたいなw
まあとにかく順にみていきましょう。
鍵①:抽象度
抽象度とは文字通り、
どれぐらい抽象的であるか
という意味になります。
日常的にはあまり使わないかもしれないですが、これが「統合」という作業をしていくうえでめちゃくちゃ重要な概念なんですね。
具体的に見ていきます。
例えば「イヌ」「サル」「キジ」の3つの言葉があります。これは抽象度を一つ上げるとどうなりますか。
・・・・
「動物」ですね。
そうすると、これら3つは「動物」という言葉くくることができます。共通項でくくりだしました。
ちなみに数学のトポロジーという分野では、すべてのものを穴の数で分類します。なので「浮き輪」と「マグカップ」は同じもので、「ポンデリング」と「エンゼルフレンチ」は違うものになります。
前者はこの2つの言葉を「穴が1つのもの」と、抽象度を上げたということになりますね。抽象度を上げると、複数の情報を1つの概念でまとめることができるのです。
これを使っていきます。
次は統合について見てみます。
鍵②:統合
こっちが本命ですね。「抽象度」はあくまでもこれをやるために必要な概念でした。
人生の軸を見つけることにおける、”統合”について考えていきます。
とはいえ、特に変な定義をするわけでもないのでご心配なくw
これから紹介するワークでは、いくつかある質問のそれぞれに対して、大量に答えを書き出してもらいます。つまり、抽象度的に同じ階級の答えがやまほど出てきます。
過去から現在、さらに未来まで含めたあなたの人生全体に対して、様々な角度からの質問を考えていきます。
そこで出てきた大量の断片的情報を、さっきの要領で少しずつ抽象度を上げていくことで、より多くの情報を持つより少ない要素にまとめていくわけです。
これが統合するということですね。最終的には非常に抽象的なワンフレーズにまで落とし込みます。それがあなたの人生の軸になります。
例えば好きな漫画が、
・カイジ
・デスノート
・ライアーゲーム
だとして、これを統合することを考えてみます。これらに共通するのは何でしょうか。
まあいろいろあるとは思いますが、なんとなくこの辺ですよね。
・頭使う系
・心理描写がしっかりしてる
・裏の裏の裏まで考えてやりあう
なんか言い回しがアホみたいですが、いったん気にせず行きましょう。
そうすると、自分の価値観のベースにはこういうようなものがあるのではないか、ということを考えていくわけです。
漫画を例にしてしまったばっかりに非常に伝わりづらい可能性があるんですがw、なんとなくこういうことをやっていく必要があったわけですね。
これが「統合」です。
ここまでざーっと来ましたが、いかがでしょうか。なぜ僕たちみたいなややこしい人種が、一般的な「人生の軸・自分軸を見つける方法」ではもどかしさを感じてしまうのか。
抽象度と統合の概念が欠けていたからなんですね。
ではいよいよ、人生の軸(自分軸)を見つけるワークに入っていきます。やっとですね。
人生の軸(自分軸)を見つけるワーク
ようやく本題に入ることができました。ながかったですねぇ。でもこの前振りの部分が死ぬほど重要なわけです。
で、この後もそれ以上に重要なわけです。実際にやっていきましょう。
ワークの内容としては3つです。
・ブレインダンプ
・人生曲線
・すべてをまるっと統合
まず、大量の回答を頭空っぽになるまで書き出していきます。次に、その中で特にどの部分に焦点を当てるか絞っていきます。最後に、それらをすべて統合していきます。
前半のワークで出してきた回答を、自分の軸として1つのフレーズに落とし込むというわけですね。
言い忘れてましたが作業時間は、最低6時間ぐらいはかかると思います。人にもよりますが。僕は12時間ぐらいかけてやった記憶がありますw
長すぎぃ、と思ったかもしれませんが、これぐらいかかるのが普通な気がしませんか?w
10分、15分考えただけで出てきたことが自分の軸なんてことは、まあないですよね。
ただ一応、頭の中から断片を引き出してくることと、それを統合することに分かれているので、統合するのは別の日にやってもいいかもしれません。
なるべく早くやるほうがいいとは思いますが。
さて、ここからいよいよ手を動かすワークに入っていきます。まずはブレインダンプの説明をして、そのあと実際に質問の回答を考えてもらいます。
ワーク①:ブレインダンプ
まずはブレインダンプから行きます。
ブレインダンプは、思考法の1つです。
ブレインをダンプする(掃き出す)わけなので、問いに対して頭に浮かんでくるものを片っ端から全部書き出していきます。
自分の顕在意識にあるものをすべて出し尽くして、それでもなお回答しようとすることで、潜在意識の部分にアクセスできる、みたいなイメージです。
急に潜在意識とか出てきましたけど、引かないでください。
こっちのほうが伝わりやすいこともあるので、たまにはこんな言い方もしていきますw
この後昔のこととかも考えていきますが、記憶にあることを全部出し尽くしてそっからさらにひねり出していきます。
そうすると、今までずっと頭の片隅からも消えて思い出すこともなかったようなことが、ポコポコ出てくるようになります。
これが狙いですね。表面的な回答はさっと出し切って、奥の奥にあるものを掘り起こしていきます。
質問はざっとこんな感じです。
・好きなこと
・エネルギーを注いだこと
・好きな人、大人
・人生の挫折、谷底
・やりたい、行きたい
・なりたい姿・理想像
・人に貢献したこと
・毎月一億もらえるなら
・理想の死に方
自分の中でもう完全に出し切ったと思ってからがスタート、というぐらいのイメージで頭を空っぽになるまでやっていきます。基本的にはこれをベースにやっていきます。
なのでめっちゃ疲れるしめっちゃ時間かかりますwだから半日とか確保したいわけですね。
1つの質問に最低30個ぐらいは出していきたいです。出てきづらくなったら、小中高大社ぐらいの時間軸で区切って考えるのもおすすめです。
コツはジャッジしないことです。いちいち「これは違うかあ、別にめっちゃ好きではないし」とかそんなんいらないです。
明らかに違うやつは後から消せばいいので、判断を挟まないでとりあえず羅列していきます。
とりあえず質問を書き並べていくので、ノートか紙を用意してください。僕はB4のルーズリーフに、質問2つでパンパンになるぐらいの感じで書き並べていきました。
では、これからスタートしていきます。
紙の用意はできたでしょうか。時間は確保できたでしょうか。
1つ目のブロックには、ブレインダンプする質問をまとめてます。
2つ目のブロックには、抽象度を上げていくときにヒントになる問いをまとめてます。統合するときに参考にしてみてください。
3つ目のブロックには、例をいくつかまとめてます。
なので、まず最初は質問のところだけ見ていってもらうのがいいです。
いきましょう。質問八連発です。
①好きなこと
・質問
・楽しい、ワクワクする、好きなことは?
・ついやってしまう、長年自然とやってきたことは?
・何時間でもできる、何時間でも語れることは?
・抽象度を上げるヒント
・どんな部分が楽しい?
・魅力を感じてるポイントは?
・例
将棋、野球観戦、部活、読書、○○すること、△△と□□すること、××で○○すること
②エネルギーを注いだこと
・質問
・これまで本気で取り組んだ、挑戦した、没頭したことは?
・お金、時間、思考、エネルギーを費やしたことは?
・抽象度を上げるヒント
・そこから学んだことは?気づきは?
・その時の気持ち、感情は?
・例
野球、受験、お金の使い方、メンタルを整える方法、ビジネス書、ブログ、プログラミング
③好きな人
・質問
・影響を受けた人は?
・かっこいい、あこがれ、理想の大人は?
・好きだった学校、習い事の先生は?
・理想の年の取り方をしている人は?
・逆に嫌いな人は?なりたくない人は?いやだった大人は?
・抽象度を上げるヒント
・どの部分に魅力を感じた、心惹かれた、あこがれた?
・嫌な人の特徴は?
・例
塾の数学の先生、小3の時の担任の先生、近所のおっちゃん、子供にやさしい、頑固じゃない、流行りに疎い
④人生の谷、挫折
・質問
・大失敗、挫折、辛かったことは?
・苦しかったこと、しんどかったことは?悩んだことは?
・気分が下がるのはどんな時?
・それを解決するために時間、お金、労力を費やしたことは?
・抽象度を上げるヒント
・なぜつらかった、しんどかった?
・どうやって立ち直った?
・そうならないためにできることは?
・例
受験失敗、貧困、失恋、不仲、やりたいことが見つからない、○○に△△と言われた
⑤やりたいこと
・質問
・周りの目や損得勘定なしで、やりたいことは?
・100%自分の心に正直に、素直になるとしたら?
・毎月1億円もらえるとしたら?
・ひとりでやりたいことは?みんなとやりたいことは?
・抽象度を上げるヒント
・なぜそれをやりたい?
・どんな要素を魅力に感じる?
・逆に一億円もらってでもやりたくないことは?
・例
学校を作る、大運動会、森を開拓する、マイナースポーツのスポンサーになる、世界一周旅行
⑥なりたい姿、理想像
・質問
どんなふうになりたい、なりたくない?
どんな性格で、どんな風に人と関わりたい?
自分にとって魅力ある人とは?
・抽象度を上げるヒント
・そんな人たらしめている要素は?
・そんな人がしないことは?
・自分との違いは?共通点は?
・例
自分の枠に閉じこもっている、社交的、人見知り、柔軟性がある、色気がある、プライドがない
⑦人への貢献
・質問
これまで人に貢献したことは?
人から相談を受けたことは?
どんなことを頼まれやすい?
誰かに影響を与えたことは?
誰かの行動を変えたことは?
・抽象度を上げるヒント
・人からの印象は?
・つまり何が得意?
・人と比べて自然にできることは?
・逆にそれをやるのに負荷がかかりやすいことは?
・人に価値を与えられるときの自分の状態は?調子は?感情は?
・例
テスト勉強・課題、恋愛相談、履歴書を手伝う、スピーチの原稿、後輩の指導
⑧理想の死に方
・質問
・最高の人生だったと思える死に方は?
・死ぬときに幸福だったと思える人生は?
・死の直前にどこで誰と何をしている?
・今日このあと死ぬとして、やりたいこと・やり残したことは?後悔することは?
・明日死ぬとしたらなにをやっておきたい?1週間後、1か月後なら?1年後、5年後、10年後死ぬとしたら?
・抽象度を上げるヒント
・結局自分が死ぬまでにやっておかねばならないことは?
・どう生きれば後悔しない?
・そう生きるためにできることは?
・これまでやってきたことの中で、理想の死に方に繋がってると思うことは?
・例
たくさんの人に囲まれていたい、楽しげな葬式であってほしい、パートナーと二人で過ごしたい、病床で孫に看取られたい、ステージ上で死にたい
これで質問は以上となります。お疲れさまでした。
次はこれらをもとに、人生曲線というものを描いていきます。
ワーク②:人生曲線
ひとまずお疲れさまでした。次は人生曲線を描いていきます。
人生曲線とは
人生曲線とは、自分の人生の充実度をグラフにしたものです。
横軸に時間(年齢)、縦軸に充実度をとって、物心ついたころから現在までの各時期の充実度をプロットしていきます。完全に主観で大丈夫です。
点数の基準が難しいかもしれませんが、相対的な充実度の変化がわかればいいです。
なので、一番いい時を100点一番悪い時を0点とかにすると考えやすいです。
人生曲線の目的
人生曲線の目的は、人生の好不調のきっかけとなったイベントを抽出することです。
ブレインダンプをしたので、これまでの人生の大きな山や谷の起点になる事柄がたくさん出てきてます。それをもとにして、とりあえずグラフを書いていきます。
人生曲線の手順
やってもらいたいことは次の2点です。
①人生の充実度をもとにグラフを描く
②グラフの傾きが変わっているところで起きたイベントをすべて書き出す
①グラフを描く
上でも説明したように、充実度でグラフを描いていきます。こっちは大まかにやってもらって大丈夫です。
大事なのは2つ目なので、ざっくりと変化が読み取れればオッケーです。
②グラフの変わり目に着目する
2つ目がここの肝ですね。詳しく説明します。
まず、グラフの最も高いところ低いところには、その原因となった出来事が必ずあります。
また、例えば一番充実していたところから下がっていく過程にも、絶対何らかの理由があります。その変わり目で起きたイベントを、全部グラフに直接書き込んでいってください。
例えば、
・○○に△△と言われたことがきっかけで上向きになった
・□□から××に考え方を変えてから上向きになった
・☆☆しなくなってから下向きになった
とかですね。
・塾に通いだした
・サークルを辞めた
・○○と遊びだした
みたいなことあり得ますね。
それをグラフに書き込んでいきます。
これで人生曲線は完了です。
3つ目のワークの「統合」の過程でまた使いますので、とりあえず最後のステップに進みましょう。
ワーク③:すべてを統合
お疲れさまでした。人生曲線まで書けたでしょうか。
最後にここまで出てきたことを全部ひっくるめて一つの概念に統合していきます。理想としては1つの文章にまとめたいです。ここが一番の山場ですね。
といっても、どこに着地させればいいかわからないですよねw
次のような型に落とし込むようなイメージです。
・これまでの人生は、○○を実現しようとしてきた人生だった
・△△という意識さえ忘れなければ、自分の人生は充実したものになるだろう
・□□という状態にたどり着こうとする過程が自分の人生だ
イメージ湧きますかねw
注意ですが、○○とかに入るのは抽象的な概念になることが多いです。
ポイントとしては、先ほどの人生曲線のグラフの変わり目に注目します。
参考までに、一例を紹介しておきます。なんとなくこんなイメージでw
・高校まで調子よかったのに、大学入ってガクッと下がってる。ここで起きたイベントは、、、「○○と△△するようになった」
・これって抽象度を上げると□□ってことだから、自分は××できていないと調子悪いのかな?
・この視点でグラフの別の変わり目も見てみよう。
・うん、こっちもこの言い方で説明できそうだ。
・じゃあ次に中3で爆上がりしてるところにも当てはまるか考えてみよう。
・うーんこっちには当てはまらなそうだ。
・じゃあこれもひっくるめることができるような、さらに抽象度の高い概念・言い回し・説明ってなんかないかなぁ。
みたいな感覚ですかね。
今回に限っては、考え方のフレームワークはいくらあっても足りないと思うので、ヒントになりそうなものは全部紹介しておきます。
いい感じに使えそうなものだけ使っていってくださいw
分かりづらかったら、以下の記事も参考にしてみてください。
▶人生の軸のワークの統合はグラフの傾きに注目するのが一番わかりやすいです
使えそうなフレームワーク
こんなフレームで考えてみるのもいいです。
フレーム①「理想の世界」
・こんな世界に行きたい
・こんな状態まで持っていけたら最高だ
・こんな自分でいたい
・こういうことをし続けていれば自分は恐らく幸せだ
・こんな人生の終わりを迎えたい
・こんな風に生活できたら最高だ
この観点から考えるイメージ。
フレーム②「根本原因」
これは一つ目の理想の世界と対になるような概念で、
・理想の世界に行きたいあなたを妨げている要因は?邪魔しているものは?
・今、理想の自分でいられていない原因は?
っていうところから統合していきます。
片方が決まるともう片方も自然に決まってくるので、考えやすいとは思います。
ただこれも別にこのやり方が絶対とかはないので、この辺のアイデアを参考に抽象度を上げていきましょう。
そして少ない要素にまとめていきましょう。
完成系のイメージ
最終ゴールとしては、すごく感覚的になりますが、
「いやもう絶対これやん、俺の人生はこういうことやわw」
っていうぐらいの納得感まで来れたら、終了で問題ないですw
無理やり言語化すると、
・これまでの人生は何を求め、どうなろうとしていたプロセスだったか?
・自分の人生の好不調の要因は?
・どんな基準で日常の行動選択していけば毎日が充実する?
・何を回避できればつまらないと感じることはなくなる?
・退屈に感じる日が多くなってきたらどんなことに注意したい、どう行動を変えていきたい?
このあたりの問いに、自分の軸となる1つか2つのキーワードを使って答えられるなら、ひとまず終わっていいかと思います。
というか、その軸でしっくり来ていたら余裕で答えられます。
「うーんまあこれかなあ」ぐらいの納得感であれば、もう少し考えてみてもいいかもしれません。
より多くの範囲のエピソードをカバーできるような、言い回し・フレーズ・概念でくくっていきましょう。
もともと言語化できないようなものを無理やり言葉の抽象度に落とし込んでいるので、かなりハードな時間になります。
ただ、時間はたっぷりかけてほしいんですけど、あんまり絶対的なものを出しに行こうとしすぎないでもほしいというかw
まあ本当にわかるときは悟るみたいな感覚なので。もう絶対これやわっていう。
注意点
①待ってみる
これは結構大事なことなんですが、その日一日で決まらない可能性は全然余裕であります。
「なんとなくこれかなぁ」と毎日ちょこちょこ考えて、一週間後・一か月後にふと降りてくる、みたいなこともあり得ます。
「見つめる鍋は沸かない」という言葉もあるぐらいですので、本当に行き詰まったら一日二日寝かせてみるのも手です。
似たようなところで、「思考の発酵を待つ」という概念もありますね。詰め込むだけ詰め込んだらしばらく置いときましょうってやつです。
②自分の経験に基づいたものを。
これもちゃんと伝わってるとは思いますが、一応。
今回のワークでやっているのは、あくまでも「これまでの人生経験」を「抽象度を限界まで上げる」ことで、「人生の軸」のようなものに「昇華」させるということです。
なので、”それっぽい”・”いかにも”・”かっこよさげ”なものを生み出すのではないです。
これは意外と勘違いしがちというか、気を抜くと一瞬で「人に言った時にどう思われるか」っていう視点が入ってくるのでw
第三者の目を徹底的に排除して、自分だけが快適に過ごせるようになるための言葉にまとめていきます。
僕の人生の軸
最後に、僕のも参考程度に紹介しておきます。
「人生ちゃんと遊ぶ」です。
ブログのタイトルですね。それっぽいやつにしたわけではないですよw
個人的にちゃんとっていうところがポイントで、
自分の感覚に素直に躊躇なくおもろい方向に突っ込んでいくこと、またそんな自分を起点にエネルギー循環を起こすこと
みたいなニュアンスが入ってます。これを勝手に”ちゃんと遊ぶ”って言ってます。
僕の場合は、冒頭でも少しふれたように大学の1年2年あたりで、「なんかおもんないなあ」ってなったんですよね。
で、後からわかるんですが、この時は自分の感覚に素直に動けていなかったわけです。
理屈とか論理のほうを優先していたというか。社会に期待されるほうを無意識に選んでたというか。そっちが正しいと思っていたというか。
だからほんとはギターやりたかったのに、
「買うお金がない」
「忙しいから時間がない」
「そもそも自分には音楽のセンスない」
って論理のほうで、内側から湧いてくる感覚を抑え込んでいたと。
まあほかにもそういうのがいくつかあるんですけどw、そうやって考えていったときに
「自分の感覚に素直になれているか」
「感覚と行動を一致させられているか」
が僕の人生においては非常に重要な要素だと判明したわけです。
かなり抽象的なので今この場では伝わり切らないかもしれませんが、僕としてはこの感覚さえ持てていれば大丈夫という体感なんですね。
ちなみにここでいうエネルギーは、お金、人、感情、運、熱気などを抽象度を上げて、ひとまとめにしたものですね。
で、これを自分のアクションを起点に循環させてゆきたいのです。
循環すればまた帰ってくるので、より多くのエネルギーを送り出せば戻ってくるものも大きくなります。
おもろいイベントが発生したり、何らかの収入になったり、素敵な人に出会えたり、余韻が残り続ける充実感になったり。
ここまで文章を書いてきたのも、そういう活動の一つなんですね。
あなたが人生の軸を無事見つけて、明るく朗らかにおもろく過ごしてもらえたら。
その結果あなたの友人や家族、その周りの人までもいい感じになってもらえたら。
そんなことを思ってここまで書いてきました。これは割と本気ですw
ぜひともここまでかき集めてきた断片を、人生の軸にまでまとめ上げてみてください。
最後に
お疲れさまでした。
無事に人生の軸を発見できていたら何よりですwここまで書いてきた甲斐がありました。
もし質問や相談、わかりづらい箇所などあればお気軽に連絡してくださいね。
あとコミュニティの方で、この記事のPDFとワークシートを受け取ってもらえます。
「人生の軸を見立てる意義」や「その先どう振舞っていけばいいのか」などの話もしてるので、印刷する場合はこちらからご参加ください。
それではここまでお読みいただきありがとうございました!
読者さんからいただいた質問と回答はこちら。
▶人生の軸のワークの統合はグラフの傾きに注目するのが一番わかりやすいです【Q&A①】
▶【人生の軸】究極的には人間が自分の人生を生きていこうとしたときに障壁になってくる概念に到達するはずです。【Q&A③】
▶【人生の軸】現実の行動が変わってくるニュアンス【Q&A④】
「30年後確実におもんない、進路を変えたい」
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