こんにちは、高本です。
今日は、僕たちが普段楽しんでいる娯楽の時間は、今後真似することになるかもしれないものを研究してる時間と言えるのではないか、という話です。
この前こんな動画がおすすめにでてきたんですね。
著名な漫画家の画風をパクるコツについて喋ってる動画なんですが、途中で「モノマネの本質は悪意」ってフレーズが出てきました。
そこで僕のアンテナが一瞬反応しまして。
というのは、このフレーズそのものというより最近、クリエイターとか創作における「モノマネ」についてちょっと気になってたんですね。
そもそも生物の進化や繁殖において模倣はめっちゃ大事だったわけです。
カイヨワの『遊びと人間』では遊びの4つの分類の中に「模倣」が含まれてたりします。
そんなわけで、この「模倣」とか「モノマネ」というのは生きていく上でなかなかの重要概念なのでは、と思っていたのです。
そこで今回は、「普段やってることはモノマネ対象を研究している時間である」という観点で考えてみます。
普段楽しんでいることは真っ先にモノマネ対象になる
僕たちは普段から多くのコンテンツに触れ、興味のままに楽しみいろんな活動をしていますが、それらはすべて
「今後モノマネするかもしれないものを詳しく調べている時間」
と言えるというわけです。
例えば僕はお笑いが好きだからよく見てますが、普段の会話でもかなり影響はあるはずです。
もちろん芸人みたいに話ができるとは思わないし、そうしたいとも思いませんが、何の落としどころもない話をだらだらするのは止めようというぐらいの意識にはなるし、
ネタやトークから人に何か伝える時の姿勢として気になる部分が出てきたりはするわけですね。
あと、5年前ぐらいに適当にシャッフルで音楽を流していたら、毎回同じ曲で「これいいな」って思うことがあって、それがあいみょんだったんですね。
そこからずっと聞いてるんですが、そうなるとギターを始めたときに、自然とあいみょんの曲を弾きたいと思うことになります。
僕にとってギターの原風景はあいみょんというわけです。
つまり、アルペジオみたいに指でピロピロするでもなく、エレキギターで激しいロック調にするでもなく、アコギをガチャガチャやるのが一番楽しいのです。
一方、長渕剛が好きな友達は、ほぼ同じぐらいに始めたんですが、全然スタイルが違うんですね。
結局、普段摂取しているものは、僕たちが実際にやってみるときに真っ先に真似する対象になるということです。
それがお手本になるし、別にもともと真似ようともせずただ好きでそれに触れていたわけです。
何か始めるタイミングになって真似するために見始める人とは、触れてきた時間や濃度が圧倒的に違ってきます。
ぎちぎちに触れているのである。
日常の娯楽はそんな研究の時間であり、引き出しを増やしている時間ということです。
マネる対象という引き出しが多いと、離れたジャンルをつなぐことができる
さらに言うと、そうやって「普段触れているものは、モノマネの手本である」という感覚があると、
遠く離れたジャンルからアイデアを引っ張ってくることができて、それがオリジナリティや変わった切り口にもなったりするかもしれません。
例えば、去年南米に行ったときの日記とか短い動画がいっぱいあるので、これを軽く編集して動画を作ってみようと最近思ってたんですね。
▶ノリで宮古島に行ったら、3か月南米に行くことになった【宮古島旅行記②】
で、じゃあどんな雰囲気の動画づくりをしようかと想像するわけですが、
まず浮かんだのがチュートリアル徳井やダイアンユースケのような、後付けで字幕を書いていくというスタイル。
久々に見たらカルボナーラ食べてるだけで画になりすぎてておもろい
普段こういう動画をちょこちょこ見てるので、なんとなくこういう感じって一つ目に出てきたわけですね。
そうすると、普通の旅系のユーチューバーを見本にして編集するのとはちょっと雰囲気が変わってくるはずです。
まだやってなさすぎるのであれですけども、お笑い芸人のvlogと南米の旅の記録が掛け合わさるという構図です。
誰かそれをやってる人がいる時点で、自分がゼロから考えるよりマシ
そしてこれは『進化の意外な順序ー感情、意識、創造性と文化の起源』で出てくる話なんですが、何を模倣するかはあまり重要ではないんですね。
本の中ではちゃんと実験の話がありますが、理屈だけ簡単に言うと、
すでにそのやり方をしている人がいる時点で、自分がオリジナリティを出そうとして考えるよりも、圧倒的に優秀だからです。
というのは、市場にその方法が出てきてる時点で、少なくともその人はそれが効果的だと思ってるわけです。
生物的に言えば、頓珍漢な行動をすれば一瞬で滅びるわけだから、生き残りに有利に働くと思ってその戦略をとってます。
だから現時点で全くどうすればいいか分からないんだったら、今見つけた一人目のやり方をとりあえず真似するだけで、自分で適当に動くよりましってことです。
というわけで、この引き出しが多ければ、何か始めてみようとしたときに、非常に楽なんですね。
他の例で言えば、数年前に所ジョージの雑誌を山ほど見ていたので、
日常の中でちょっと面白い遊びとか工作をしてみたいなと思えば、それを読み返せばいいと知ってるわけです。それらが教科書になるって知ってます。
所ジョージの世田谷ベース VOL.57【付録:カレンダー&ステッカー】 (NEKO MOOK)
他には、野生爆弾のくっきーとかバッドボーイズ佐田の YouTube でも、モノづくりの楽しさやとっかかりとなりそうなイベントがいっぱい出てくることを知ってます。
だから今はそこまで熱量ないですが、今後何か工作してみたい気分になったときは、この辺りをバーッと見てみれば、とりあえず今日やってみたいことは出てくるのです。
あとはブログに関しては、これまでいろんな人の記事を適当に漁ってきた中で、何人か考え方が好きな人がいるので、
その人たちの過去の記事をバーッと見ていけば、書きたいことが出てきたりもします。
この話をもうちょっと膨らませて考えてみようとか、いいなと思った主張を僕の言葉で書き換えてみようとか、
とにかくすぐやってみようと思える何かが見つかる可能性が高いんですね。
まとめ
それも普段から別に勉強のつもりでも何でもなく、ただおもろいから見てる中で、自分の頭が刺激されがちな記事やサイトをストックしてるということなのです。
もちろん、だからといって記事が一瞬で出来上がるというわけではないですが、というかそれは別に自分の言葉じゃないので楽しくもないのですが、
でも無駄に悩んで一切手が動かず、流れが止まり続けているのが一番まずいわけです。
自分と社会全体の循環どころが、自分一人の単位でも循環が滞ってます。
それは血液の循環で言えば止まれば終わりで、マグロで言っても止まれば終わりです。
つまり、精神的に死にかけてるわけです。
というわけで、サクッと手本にして「一旦これで動いてみよう」と思えるものがすぐに見つかるのは結構大事なのです。
で、そういう引き出しは、僕たちはもうすでに十二分に持ち合わせていたんですね。
普段娯楽として楽しんでいる時間が、その引き出しを豊かにするということだったのです。
そんなわけで、新しいことをやるときは身近なところで何か真似できる対象がないか思い返してみてください。
本日は以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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