こんにちは、水の確保が非常に重要だと最近感じておる高本です。
コロンビアにきて2週間ぐらい経つので、街の様子や行ったところ、思ったところなど、またちょっとまとめておきます。
2日目までの記事はこちら。
▶興味関心の幅を広げたいならば塩の大聖堂に行きムイスカ族の人と喋れば良いのである【南米旅行記②】
初めの1週間ぐらいずっと、首都のちょい上にあるシパキラという街にいたんですが、空港から移動するときに気づいたことが一つありまして。
なんせバスがでかい。長い。
と言いながら全身写ってる写真をしっかり撮り忘れたんですがw、普通の車両が3つ合体したやつがガンガン走ってます。
何でやろ?と思ってたんですが、宿のオーナーのマリアと喋ってたらその話をしてくれまして。
要はコロンビアはオイルがめっちゃ取れるから、政府がこれを利用するために車を推奨してるらしい。
高価な車を何回も買い替えてもらった方が、政府としては嬉しいってことで。
それで鉄道が廃止になってひたすらバスとタクシーの雨嵐なんですが、マリアはこの話ししてる間ずっと stupid 言いまくってましたね。「政府あかんわ」みたいなw
しかもそのオイルは加工できないみたいで、原料そのままアメリカに輸出して、ガソリンを輸入してる状態らしいのです。
「何でそんなことなってるん?」って聞いたら、アメリカに支援金もらってるからそういう形の取引しかできない模様。さすがアメリカ様です。
こういう話聞くとこの辺の歴史を学び直してみたくなりますよね。
・アメリカってどうやって今の感じになったんやっけ
・アメリカと南米の関係ってどうなってたっけ
・いつから南米に対してもそんな力持ち出したんや
などなど、歴史モチベ爆上げしたところで、塩の大聖堂というところに行ってまいりました。
塩の大聖堂
シパキラは塩の生産で栄えた街らしいんですよね。その昔、貴重だった塩が取れまくって発展したようです。しかし当然の如く当時の装備ではハイパーリスクがでかかったということで、
心の拠り所として中にキリスト教の十字架が乱立しておるわけです。そんなわけで「大聖堂」ですね。
そしてイスラエルには、イエスが処刑宣告を受けてから十字架を担いでゴルゴタの丘に行くまでに起きた出来事に対応して、14のステーションがあるんですが、それと紐づけて塩の大聖堂の十字架の数も14 なわけです。
ちなみになぜコロンビアでキリスト教かというと、コロンブスあたりの時期にスペイン人が侵攻してきたことにより、流れでキリスト教が浸透していったからですね。
恥ずかしながらキリスト教弱者のわたくしは、この辺の歴史をほとんど何も知らないので、ここで思わずキリスト教勉強モチベも爆上がりさせていただいたことを報告しておきます。非常にありがたいです。
さらにちなみに言うと、このあとムイスカ族というコロンビアの先住民の方に話を聞くことになるんですが、そこでもやはりスペイン侵攻によってアイデンティティが喪失しかけているというくだりが出てきます。
・いつ、なんでスペインが侵攻するようになった
・コロンビア建国の歴史
・コロンブスの前後で先住民がどうなっていったか
・キリスト教が南米に広まっていく経緯
この辺の、塩の歴史とか価値とかそれを取り巻く争いとかを総合的にもっと知らねば!と言う焦燥感に死ぬほど駆り立てられるので、そんな意味でもおすすめですねえ。
さて、肝心の中身はと言いますと、生で見ないと厳しいのですが、荘厳の鬼!スケール感の塊!と言うほかございませんw
この辺が軒並み塩でできてるって考えるとすんごいですよね。14個目のステーションに大メインクライマックスの十字架があるんですが、これは流石に鳥肌立ちかけました。
遠目で見てもなかなかの存在感ですが、ましたから見ることもできまして、こちらはまじで凄まじいです。
僕の貧弱なセンサーでも十二分に感じ取れてしまうぐらい、全細胞を通して五感に訴えかけてくるものがありまくりました。この場、このフィールドから直接受け取る何かがあったりなかったりしそうですね。
そしてここで首からこんなものをぶら下げていたのを思い出します。
そうですトランシーバーです。各ステーションごとに音声ガイドを聞けると言う素晴らしいアイテム。
しかしながら僕は第一のステーションですでに英語のマシンガントークが1ミリもわからず泣きそうになり、自分の耳を恨むと共に早々に使うのを諦めたのでした。
英語得意な方はフルで楽しめることでしょう。
コロンビアの先住民ムイスカ族の心を知る
続きましてムイスカ族というコロンビア先住民を紹介してもらいました。めちゃめちゃ電話してるこの人ですね。
外にいくつかおいてる伝統も歴史もあるであろう石碑を囲んでムイスカの考え方や先祖の話を聞いてたんですが、スペイン語分からんすぎて何も分かりませんでした。
言ってることわかったら明らかにおもろい話してることは間違い無いんですが、絶望的にわかりません。I’m desperate というやつですね。
しかし仲介してくれた宿のご夫婦が、Googleを駆使して何とか説明してくださりちょっとずつわかってきます。
どうやら風、火、水、土、の4元素を大事にしてるみたいです。自分の体が母なる大地であり地球。心というかハートに灯っているのが火。そして血液という水が全身を流れていて、空気という風を吸っている。
そんな考え方。思い返せばこの話は、ずっとこんな感じのムイスカ族の神聖な男性寺院で聞いてたんですが、
入ってきて中の椅子に座るときに反時計回りに回ってきたんですよね。
ここには、おそらく男性器の象徴みたいなことで中心にぶっとい木の幹的なのがありまして、その木を中心に反時計回りだったんですが、それが太陽で自分が地球だから公転的な意味で反時計回りなんですよね。
当然出る時も反時計回りなんですが、こんだけ徹底させられると多少思うこともありまして。
反時計回りに出ていくとかは、一つ一つの動作振る舞いにちゃんと意味があるわけで、それは逆にいうと動きに対して意味づけをちゃんとするからこそ、全てを丁寧にというか適当に動かないことになるわけですよね。
この感覚はすごい大事な気がしましたね。普段はやっぱりどうしてもそれまでの習慣で自動で適当に動いてることが多い。
でもこうやって中心が太陽で、自分は地球だから入る時も出る時も反時計回りで〜って思うとその行動を丁寧にやっていくようになるわけですね。これもマインドフルネス的な感覚というか。
そして最後にめちゃくちゃ美味しいけど何の料理かわからないものを出してもらってがっつり昼ごはんを一緒に食べました。
これで案内料込みで60万ペソ、つまり2200円ぐらい。そしてこのムイスカのおじさんはお金を払うと颯爽と集落の奥の方に消えて行きました。
この日の地味に印象的だったのが、ムイスカの神はチミヌグアって言うらしいんですが、「お前の宗教は何や?」って聞かれまして。
「仏教です。」
って言ったら、
「その神の名前は?」
「ブッダです。」
「ブッダもチミヌグアもキリストも名前が違うだけで全員同じや」
っていうやりとりがあったのですが、
これもなんか面白いですよね。めっちゃ寛容というか、ゴリゴリに勝手なイメージですけど唯一神的な思想でも違和感はなかったので。
すごい女性性強めな感じ。話聞いてる最中もすごいこっちを気遣ってくれてて。「体調大丈夫か?」みたいな。
「そこはそんな感じなん」って思いましたよねw
それと完全に構成をミスってこんな変なところにぶち込むことになってしまうんですがw、かなり核心的な質問も一つほどしまして、
「ムイスカ族にとって一番の問題は何ですか」
そしたらやっぱりスペイン人がやってきたことみたいですね。
こういう話を聞いてると、この辺の歴史をちゃんと知っときたいなって思いますよね。
黄金博物館、大昔の金属加工技術の一端に触れる
最後に黄金博物館というところにも行きました。
こんな感じで金を加工した作品が大量に展示されてて、どんな技術やねんと思わされてきたんですが、
それよりも何よりも悲しかったのは、またしても合間にある歴史的な背景や流れを説明したムービーが、ことごとくスペイン語で何一つわからなかったことでございます。
大人しく写真だけ撮って帰ってきましたが、治金学とか金属加工を一通り調べてみようと思えたのが収穫ですね。
・金属加工ってどうやるん
・誰がどこの国が最初にやり出したん
・世界史的に金が登場し出したのいつ
・錬金術どうやるんか
などなど。
英語もスペイン語もぐずぐずなせいでむしろ前のめりに疑問が湧いてきてよかったと思うことにして、今回の記事はここまでとさせていただきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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それでは!
▶道路横に急に現れるコロンビア先住民、エンベラチャミ族の居住区にお邪魔【南米旅行記③】
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